プラスチック製品製造業｜補助金コンサルタント

プラスチック製品製造業｜補助金を活用した設備投資

HOME　＞　補助金コンサルタント（業種別レポート）　＞　プラスチック製品製造業
株式会社東京経営サポーター　（更新日：2023/12/21）

プラスチック製品製造業の補助金コンサルタント

東京経営サポーターは
プラスチック製品製造業を支援しています。

●オススメ補助金：ものづくり補助金

プラスチック製品製造業

プラスチック製品製造業の概要

プラスチックは、軽量で丈夫、かつ加熱や加圧によって容易に成形できることから、日用雑貨や容器・包装資材、家電製品や自動車向けなどの部品を始め、農業資材、建築材料、医療器具など、あらゆる分野で利用されています。また、大きさも1mm以下の精密備品から漁船などの大型の製品まで多様であり、私たちの日常生活に欠かせない製品を作り出す産業の一翼を担っています。一方で、近年、廃棄による海洋汚染の観点からプラスチックが注目され、プラスチックの使用量を減らす取り組みも進められています。しかし、上記に挙げた利便性から、プラスチックを一切使わない選択は難しいというのが実情です。そのため、プラスチック製品製造業界においても、持続可能な素材の使用やリサイクル技術の開発に力を入れています。これにより、廃棄物の削減や地球環境への配慮が進んでいます。

プラスチック製品製造業の市場環境

経済産業省の統計によると、プラスチック製品製造業の2021年の製造品出荷額は約13兆299億円で、全製造業の製造品出荷額の約3.9%を占めています。　2008年9月に米国で発生したリーマン・ショックの後、一時期は景気後退や取引先の海外移転、安い輸入品の増加などの影響で出荷額は減少しましたが、現在ではゆるやかな増加傾向がみられます。現代消費社会のあらゆる面において、プラスチックは必要不可欠なものであるため、この先も短期的には堅調な成長が継続されると見込まれますが、長期的には原材料である石油価格の高騰やマイクロプラスチック問題によるプラスチック離れなど不安要素も多々ある状況です。一方で、近年のプラスチック製品製造に関わるテクノロジー、情報技術などの進展は著しく、例えばＣＡＥを活用した流動解析など、樹脂の流れを可視化しながらホットランナーシステムの設計や成形機の各種条件などが設定できるようになっています。多品種少量生産の顕著化、短納期化、付加価値化等が進展し、顧客の要求仕様が高まる中、これらのニーズに対応可能な社内製造体制の構築や、新材料への対応、最新技術を的確に取り扱える技能・技術者の育成などが求められている状況です。

機会について

プラスチック製品製造業では以下のような機会があります。

金属の樹脂化ニーズの高まり

近年、エンジニアリングプラスチックといった、強度や耐久性などの機械的特性、耐熱性などの熱的特性、絶縁性などの電気的特性において、優れた機能が付加された樹脂の開発が進んでいます。この結果、従来は金属部品やダイカスト品が使用されていた用途であっても、エンジニアリングプラスチックによって樹脂化することができるようになってきました。
樹脂は、金属と比較して安価で成形しやすい材料でもあるため、設計者・エンジニアにとって非常に使い勝手のよい材料です。そのため、日用品のみならず、自動車のエンジンや産業機器などにおいて、軽量化やコスト低減を目的に、既存の金属部品を樹脂に代替するという動きが大きくなっています。

バイオプラスチックへの関心の高まり

海洋プラスチックごみによる環境汚染が世界的な問題として認識され始めたことや、脱炭素社会への流れが加速していることを契機に、バイオプラスチックのニーズが高まっています。日本におけるバイオプラスチックの市場は拡大傾向で、2010年度の国内出荷量は1万1,132トンに対し、2019年度は4万6,650トンと4倍以上に増加しています。日本政府は2030年までにバイオマスプラスチックを最大限導入するとして、具体的な数値として約200万トンという高い目標値を設定しています。この目標の実現のため、バイオプラスチック製品の優先的な市場導入や、技術・用途開発、生産設備強化に向けた支援体制の活発化が期待できます。

想定される経営革新案

工場のスマート化

近年、プラスチック製品製造業界では、人手不足解消、生産性向上、多品種少量生産化、短納期化などに対応するため、工場スマート化への関心が高まっています。なかでもIoTデータの標準化、既存設備のレトロフィット、上位システムからフィードバックなどの実現が重要となっており、あらゆるデータを見える化することで、解析結果をもとに運営の自動化や最適化が期待できます。

バイオプラスチックへの積極的取組

ニーズが高まるバイオプラスチックですが、2022年8月時点で国内のプラスチック市場に占めるバイオプラスチックの割合は0.4％ほどでしかありません。バイオプラスチックはプラスチックに比べて製造コストが高く、耐久性が低いため、まだまだ普及が進んでいない状況です。また、一般的にバイオプラスチックの加工は、原材料の乾燥装置や射出成形機、金型に工夫とノウハウが必要です。しかし、近年では従来の設備を用いて加工が行える新素材も生まれています。バイオプラスチックの研究・活用に積極的に取り組むことで、会社の競争力や訴求力の向上が期待できます。

プラスチック製品製造業で「ものづくり補助金」

ものづくり補助金は、自社が新しいサービスを提供したい場合や、サービスの提供方法を改善して生産性を向上するための設備投資・システム投資に活用することができます。プラスチック製品製造業界では、最新の成型機を導入することで製品の製造効率を向上する場合や、ロボットを導入し工場内の自動化を行う場合などに活用できます。

射出成型機

・新たな射出成形機を導入し高品質かつ短納期の実現
・新たな押出成形機を導入し、長物部品の生産性向上を実現
・ブロー成形機を導入し、新製品の製造を実現
・ロボットを導入して取り出し/組み立て/検査工程の自動化の実現

東京経営サポーターでは、
ものづくり補助金の申請支援をしています。　⇒　ものづくり補助金

プラスチック製品製造業で「事業再構築補助金」

多くの申請希望者が事業再構築補助金で申請

再構築補助金は、コロナを始めとした経済社会の変化に対応するために新たに行う思い切った取組に対し、設備投資・システム投資のほか、建物改修費や広告宣伝費などさまざまな補助を受けることができます。補助金で導入した設備等は専ら新事業でのみ使用が可能で、既存事業で利用することはできません。
プラスチック製品製造業界では、グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決を図る取組（例えば脱炭素につながる製品開発・研究に取り組むなど）や、成長している新市場への参入を目指す取組、海外で製造している部品等の国産回帰を行う場合などに活用できます。

＜想定される投資例＞
・新事業を行うために既存の工場の改装を行う
・新たな製品を製造するために生産効率の高い新規設備を購入する
・新たな製品の効率的な製造のためにロボットを導入する

東京経営サポーターでは、
事業再構築補助金の申請支援をしています。　⇒　事業再構築補助金

プラスチック製品製造業で「事業承継補助金」

過去３年間ぐらいの間に事業承継を行っていれば検討をオススメ

事業承継補助金は「経営革新事業」と「専門家活用事業」の申請パターンがありますが、過去３年ぐらいの間に事業承継が行われ、新しい取り組みに必要な設備投資を行う場合は、事業承継補助金の「経営革新事業」の申請も検討の候補としてオススメします。

申請可能時期の例（2023年8月申請の場合）
⇒　事業承継の有効期間　2017年4 月 1 日から 2024 年 4 月 24 日

東京経営サポーターでは、
事業承継補助金の申請支援をしています。　⇒　事業承継補助金